介護保険の給付

では実際に.介護保険を給付してもらうにはどうすればいいのでしょうか。まず介護サービスの利用に際しては、被保険者が介護を必要とする状態であることを公的に認定される「要介護認定」を受ける必要があります。これは、要医療状態であるかどうかを医師が判定する健康保険とは異なり、要介護認定は認定調査の結果をもとに保険者によって行われます。

 

段階は、「要支援1・2」、「要介護1~5」という7段階に分けられていますが、要支援認定と要介護認定は法律でも区別されているもので、要支援の場合は利用できる介護サービスが限定されます。

 

実際にどのような介護サービスを組み合わせて実施するかは介護支援専門員がコーディネイトします。こうした手続きは多くの人には煩雑な事務手続きとなるようで、手続き期間に数週間は必要となるでしょう。

 

流れとしては、介護保険を利用したいと思う者(家族)は、はじめに自治体に介護保険制度の要介護者としての認定を求める書類を提出します。その書類には担当医師の証明書の添付が必要です。この申請書類に基づいて調査員が家庭訪問や介護の必要な本人との面接などで、介護を必要とするかを確認し、認定委員会に調査報告書を提出します。

 

認定委員会は通常複数の医師によって構成されている委員会で、ここで要介護の度数や介護保険負担限度額の認定が行われ、介護保険被保険者証が発行されるのです。